設立趣旨

自転車は老若男女を問わず、交通手段としてまた娯楽としても広く普及してきました。しかしながら近年、自転車の事故の増加や運転マナーの悪い利用者の増加は社会問題になっています。

日本の道路事情、道路政策は決して自転車利用者にとって良好な環境とはいえず、ほとんどの自転車利用者は自転車の正しい乗り方の指導を受けておりません。そして自転車利用者に対して、それを指導啓蒙する機関も数少ないのが実態です。自転車という交通手段は健康的、無公害、エコノミー等理想的な乗り物でありその評価は近年見直されています。そのような中、自転車の普及と正しい利用方法の指導は今日の社会状況において大きな意義があります。

自転車利用者が加害者となった事故賠償も高額になっており、自転車利用者に事故の未然防止の為に適切な乗車方法・乗車マナーの指導啓蒙が必要と考えます。そのために警察署、自転車普及協会等の協力を得ながら協働して活動を行っていくことが望ましいと考えます。

指導の対象者は幅広く、幼児を含め自転車に乗れない人から無謀運転しがちな若年者や運転能力の衰えた高齢者、また競技用自転車(ロード用・競技場用)の愛好者などそれぞれの対象者を踏まえて、実走あるいは映像を用いて安全走行の指導を行います。また小・中・高校の交通安全教育の一環として警察署等と協働し、学校等に出向き実施します。

これらの活動に継続参加することによって走行能力の向上を図り、その技量に応じた各種イベントを実施します。また自転車競技を希望する者に対して指導育成しサポートしていきます。
以上の活動を実施するうえで、事故無く自転車に乗るためには、他者への思いやりや協調性が必要であることを認識させ、自転車を通じて人間形成を図る場にしていきます。

この活動は営利を目的としたものではなく自転車を通じて社会貢献を行っていくもので、組織の透明性・信用性を図るためには特定非営利活動法人を設立することが必要と考え、NPO法人サイクル・アクティブ・リングの設立に至りました。